三州瓦 株式会社神清

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桟瓦の登場で民家にも瓦が使われるようになった
  安土桃山時代から江戸時代初期(17世紀中頃)になっても、瓦葺きの建造物といえば寺院か城郭がほとんどで、一般人の居宅に瓦が用いられることはあまりなかったようです。
  この時代の瓦屋根は本瓦葺(ほんがわらぶき)といって、平瓦(ひらがわら)と丸瓦(まるがわら)をセットで組み合わせて葺くもので、どうしても重量がかさみ、建物自体の構造がよほどしっかりしていないと採用しにくいものだったのです。そこで結局のところ、頑丈に造られた寺院や城郭以外には瓦屋根は少なかったというわけです。
  そこに登場したのが、平瓦と丸瓦を一つにまとめた桟瓦(さんがわら)です。発明者は近江大津の人で、三井寺の用を勤めていた西村半兵衛で、延宝2年(1674)の創案と伝えられています。
  桟瓦は軽いだけでなく、製造や施工のコストも抑えることができたはずですから、一般家屋への瓦屋根の普及に大きな力となりました。
  現代の日本建築でも、最も多く用いられているのが桟瓦ですが、西村半兵衛が発明したものがこれと同じ形であったかどうかは、残念ながら分かっていません。
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その1  百済から瓦博士がやって来た その11  世界のどこにもなかった塩焼瓦(赤瓦)も三州生れ
その2 瓦の技術が全国的に広がった時代 その12 釉薬で美しい色瓦を
その3 需要の減った平安時代、過渡期となった鎌倉時代    その13 よい製品を低コストで・・・機械化の歩み
その4 室町時代、瓦の技術が大きく進歩した その14 煙を出さずに瓦を焼く
その5 安土城の瓦を焼いた明の一観 その15 トンネル窯の登場で飛躍した生産性
その6 桟瓦の登場で民家にも瓦が使われるようになった その16 三州瓦のいま
その7 三州で瓦が造られるようになったのはいつ?     ●産業廃棄物を出さないために:シャモット工場
その8 三州瓦の恩人・・・江戸町奉行・大岡越前守     ●愛知県瓦高等職業訓練校  ●最新鋭の瓦工場
その9 三河木綿ともご縁のあった三州瓦
その10 近代の瓦技術をリードしてきた三州瓦 参考文献  
    ●フランス瓦をいち早く  ●S型瓦の開発    

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